「こだわりと割り切りの間で・・・」 敷地は東京都町田市玉川学園の閑静な住宅地の一角である。施主はグラフィックデザイナーとテキスタイルデザイナーの夫婦とご両親の二世帯住宅である。 この住宅は「自分達は社会的地位もレベルも低い(決してそんなことはないが・・・)、だからリビングに招く客というのはないし、昼間はほとんどいないから、8帖の居間にシャンデリア、応接セットとは縁遠い。」という割り切りから出発した。自分達の 生活をしっかりシュミレーションできている施主のため、計画を進めていく上で、しばしば文化論に至るほど打ち合わせに熱が入った。割り切りから出発したため、その分のエネルギーを生活へのこだわりに存分に注ぐことができたように思う。 プランニング上はリビングともダイニングともキッチンともつかない大きなたまりばが中心となり、ここで大きなテーブルを囲み4人の大人がそれぞれのプライバシーを保ちながら、生活を繰り広げる。 |
||||||||||||||
|
|