バブル頂点時、どの業界もそうであったように建築の業界も狂ったような仕事量だった。
当時私は海外建築家リチャード・ロジャース のプロジェクトに参加している事務所に籍を置き担当していたため、その仕事量のすさまじさは想像を絶するものだった。
 そんな十分な時間のない中で設計管理をして自宅が完成した。まだ幼かった子供(幼稚園と小2)の世話を実家にしてもらおうと、実家を2世帯住宅に改築したのだ。
設計の仕事に携わって10年以上、結婚生活もすでに10年が経過していたが、自分がいかに家族のことを理解していないかを思い知った。家族のこと、生活のことが分からなければ、設計に反映できない事を再認識し、住宅設計への情熱のステップになり、数年後独立することになった。

No.1

自邸

敷地面積

167.91m2(50.79坪) 

建築面積

83.90m2(25.38坪)49.9%

延床面積

167.83m2(50.77坪)99.9%

竣工

1988年12月 竣工
掲載雑誌
住まいの設計 1994/11

 

現在の私とは大きく考え方の違う作品ではあるが、ベースはある。まだ色々な事が不明瞭なままの設計であった。あれから12年たち父が他界、子供たちも20才と18才になり、家族に変化が見えだした。

1世帯住宅から2世帯住宅へと作り替えることが多いが、その後また1世帯に戻ることもある。そんな時代の変化を包含できる住宅を今は模索中である。

 

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